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Le blog de kyukko
20 octobre 2010

区民文化センターにまつわる思い出

レッスン終了後、ピアノの先生と少しだけ雑談。 

「先生、次回の発表会の場所きまりましたか?」「それがねぇ・・・」嘆息まじりで言葉がつづかない

様子の先生。 

わたしの住む神奈川県の西域も各自治体に最低1箇所はピアノの置いてあるホールはあるにはある。

だが、しかし、大きな声では言えないが、使い勝手が悪いのだ! ←十分言うておるがな

時間は1985年ごろにさかのぼる。 秋のある日、わたしは部内回覧で、とある論文募集のお知らせを

知った。 それは近い将来各区に1箇所立てる予定の区民文化センターについて、直接関係しない

部局の人間からの意見を広く聞きたいというものだった。 怖いもの知らずの20代前半のわたしは、

さっそく何人かに声をかけ論文づくりにかかった。 将来建つ予定の区民文化センターの基本構想は、

(1)市民ひとりひとりが身近に芸術に触れられる場となること

(2)上からの押し付けではなく、市民みずからも楽しめる場であること

だと思った。(なにぶん古い話ゆえ記憶の取り違えもあるかもしれないが) 

とりわけ「アメニティ」という語を多用して、市民がアメニティを感じる場であるには、どうすればいいの

か?が論文の基調となるものであった。

自分にとっては当時耳慣れない言葉「アメニティ」が、なかなか想像できずに困った記憶はある。

ただ、論文をまとめるにあたって、よく主張したのは、既存の施設との整合性だった。なにぶん、

公共のホールゆえ、運営には公金が投入される。ホールや体育館ならば、すでに各区に公会堂や

地区センターがあり、それらとの差別化、また、市の中心部にはすでに県民ホールや県立音楽堂も

あり、それらとの差別化が明確にされないと、維持運営費にはそれなりの金額がかかるので、

市民らからの共感を得ることはできないと言った。 

横浜市とは縁が切れた後に、最初の区民文化センターが開設され、軌道にのっている様子も

広報誌等々で散見する。遂には長津田にも近々区民文化センターができるそうだ。

すでに、先発の地区センターや緑公会堂、そして、先発の区民文化センターである青葉区の

フィリアホールや青葉公会堂があり、ホールの内容も類似しているので、集客のパイの奪い合いが

ないことを陰ながら祈るばかりだ。

わたしの今住む市は1992年7月に開館した。それ以前は県西部の最大の都市である小田原市に

文化的なものはすべて依存していたので、自前のホールはありがたかった。1999年には、

市中心部から南部にかけた地に中部公民館もできた。が、歳入等の落ち込みや、利用団体も市内の

小中学生の文化祭の発表の場や、市主催の文化祭の発表の場として、また、アマチュア団体の

発表会を含めても毎月数回開催されるくらいであった。維持管理費の面をみても、発表団体には

皆、市教育委員会の後援がつき、ホール使用料も全額または一部減免となり、使用はされても、

当然会館の収入アップにはつながらなかった。当然収入がなければ、集客の見込める興行も

打てず、財政は悪循環をきわめた。

とうとう新聞沙汰にまでなった。財政難で文化会館を休館へ/南足柄市 200992

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/09090229/

新聞沙汰になりながらも、市民から多数反対の声があがり、閉館は当面は見送られた。

文化会館の休館方針撤回、維持経費圧縮や設備更新先送りで対応/南足柄市

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1008130030/

しかし、近隣の町も使用頻度や財政状況は同様である。にもかかわらず、冒頭にあげたように

ピアノの先生は発表会の場をどこにしようか決めあぐねているのである。つまり、1000人集客できる

大ホールと290人集客できる小ホール、しかも、講演会や演劇など多方面に使用できるように、

音響は特化していない。 南足柄の地に1000人規模を満席にするようなホールは必要ない。

そういうのは県内の中核都市にあればいいのだ。必要なのは、地域住民が良心的な使用料で

気軽に使え、しかも、音響もある程度考慮された、せいぜい100名も入ればよい程度の小サロン

である。 この精神は区民文化センターにも一脈通じるのではと思う。

「アメニティ」をかかげながら、せっかく開設予定の長津田区民文化センターが、後年市民の

お荷物とならないよう末永く愛用されてほしいと一元住民は願うばかりです。

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  • Bonjour à tous. Je m'appel KYUKKO. J'habite à la ville de Minamiasigara au banlieu de Métropolitan de Tokyo, JAPON. Je vais vous écrire l'information touristique de ma ville, MINAMIASHIGARA et ma vie quotidienne. Allons -lire !
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